裏金事件で岸田首相は「処分」急ぐが…国民は《幹部ほど責任を取らない》安倍派クオリティーを見透かし

公開日: 更新日:

岸田文雄総裁(首相)、茂木敏充幹事長を中心に実態調査を続けていく」

 与野党の幹事長らが出席して放送された24日のNHKの日曜討論。この日も、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が取り上げられ、自民党の稲田朋美幹事長代理(65)は引き続き全容解明に向けた調査を行う考えを示した。

 これに対し、立憲民主党岡田克也幹事長(70)は、安倍派(清和政策研究会)幹部が衆参両院の政治倫理審査会(政倫審)で行った弁明について、「全く不十分で大事な点は説明されていない」「事実が明らかにならなければ処分もできない」などと指摘。共産党小池晃書記局長(63)も「一部の政治家の処分だけでは解決しない。真相解明には喚問が必要だ」として、改めて偽証罪を問うことのできる証人喚問の実現を訴えた。

 発覚してから約4カ月経つものの、依然として「誰がいつ、指示したのか」「何の目的でキックバックを始めたのか」「不記載のカネは何に使ったのか」という当たり前の疑問が何一つ明らかになっていない裏金事件。事態収拾を急ぐ党総裁の岸田文雄首相(66)は、塩谷立元文部科学相(74)ら安倍派幹部4氏を聴取しつつ、選挙での「非公認」以上の処分を科す方向で調整に入った、とも報じられているが、まさかこれで「説明責任を果たした」ことになると考えているのか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

  4. 9
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 10
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと