保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(21)小沢一郎や社会党と政治闘争した挙げ句に倒れた羽田孜内閣

公開日: 更新日:
1994年12月8日新進党初代党首選挙。大差で海部俊樹に決定(左から小沢一郎、米沢隆、海部俊樹、羽田孜)/(C)日刊ゲンダイ

 D群の中から、あえてもう一人伴食宰相といわれても仕方ない人物を挙げるが、羽田孜がそれに該当する。今の岸田文雄首相は首相史の歴史を俯瞰すると、伴食宰相といわれかねないタイプなのだが、羽田はこの首相と肌合いや姿勢が似ているように思う。いわば無機質でなんらかの特徴も持ち合わせていない…

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