ラサール石井
著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

追悼・南部虎弾さん 10代の頃から50年の付き合い。芝居や芸の話しかしなかったが奇行も数知れず

公開日: 更新日:

 南部虎弾の葬式に行ってきた。喪主である奥さまの希望で喪服は禁止。できるだけ派手にということで式場はさながらコミケ会場のようであった。

 南部との仲は劇団テアトル・エコー養成所時代から。コント赤信号の渡辺、小宮、そして中村ゆうじもいて、10代の頃から50年の付き合いだ。

 当時から奇行の人であった。「七三に髪を分けた」という役の設定に、ただ分けるだけではなく、分け目の髪を自ら抜いたりしていた。

 赤信号が渋谷のストリップ劇場で修業を始めると、毎日のように楽屋に来て我々のコントを批評してくれた。その時期に沖縄から、現在のダチョウ倶楽部の肥後が入ってきた。上島と寺門はエコーの後輩で、お笑い志望であった。

 いつの間にかこの4人がコントを始め、キムチ倶楽部を結成した(のちにダチョウ倶楽部に改名)。

 年上だからリーダーになったが、南部は舞台上では一番緊張しいだった。肥後と上島が寺門を羽交い締めにして、南部がナイフを持ち、刺そうとするがわざとらしく外して「刺せないー」というギャグで、寺門が見ると南部の目がおかしい。「刺される!」と思ったらナイフが腹に真っすぐきた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今